青汁の原料や製法、売られている形状などは様々です。しかし、あまり知られていませんが、実は作られる方法によって青汁の栄養価が下がることがあります。この記事では生野菜の栄養をそのまま摂れる非加熱製法について紹介します。
非加熱製法なら野菜の栄養をそのまま摂れる
青汁は粉末を水で溶かして飲むのが当たり前でしたが、錠剤やジェルタイプ、缶に入ったジュースタイプなど種類が増えてライフスタイルに合った飲み方ができるようになりました。また、苦みやクセの強いケールだけでなく、大麦若葉や明日葉など飲みやすいものが増えて、だれにでも飲める商品になりました。さらに、様々な目的に合わせて飲めるように、原料だけでなく製法にもこだわりを持って作られています。
今も昔も主流は生産費を抑えることができる熱風で乾燥させて粉末化して作る方法です。リーズナブルな価格で青汁が飲めるのは嬉しいですが、ビタミンCやパントテン酸など熱に弱い栄養素が失われる恐れがあります。せっかく青汁を飲んでも生の野菜の栄養素をそのまま補給することは叶わなくなります。
そこで、野菜本来の栄養素を青汁でも摂りたいと考えている方におススメなのが、フリーズドライ製法や低温乾燥製法に代表される非加熱製法で作られた青汁です。野菜に含まれている栄養をそのまま補給することができるので、野菜不足でお悩みの方は試してみてください。
酵素を摂りたいなら非加熱製法の青汁を選ぶべき
酵素とは消化吸収であったり、代謝であったり生命の活動に重要な役割を果たす、なくてはならないものです。酵素を上手に補給できると、免疫力が高まったり痩せやすい身体になったり、老化現象を食い止めることができたり様々な効果があります。もともと酵素は体内にも存在していますが、年齢とともにその量は減っていきます。不足する分は食べ物から補給しなければなりませんが、非加熱製法の青汁を飲めば効率的に野菜の酵素を補給することができます。
酵素は熱に弱いために熱処理がされた青汁では酵素を補給することはできません。酵素は50～70度の熱で破壊されてしまいますが、非加熱製法の青汁なら生野菜の酵素をそのままにパックに詰められていますので、しっかりと酵素の補給ができます。酵素を含む青汁の特徴は振ったり混ぜたりすると泡が立つことです。この泡で酵素が入っているかどうか確認できますが、飲む際に注意する点は酵素が熱に弱いので熱いお湯で溶かすことは避けて常温か冷たい水に溶かして飲むようにしてください。
健康や美容を気にするなら断然非加熱製法の青汁
ここまでは熱を加えることによって青汁の栄養素が失われることを説明してきましたが、ここでは具体的に栄養素が失われることでどういう影響があるのか説明します。
健康面
加熱すると熱に弱い水溶性のビタミンが失われますが、健康に栄養を与えるものとしてビタミンB1・B2・Cがあります。ビタミンB群は主に身体に取り込まれた栄養素をエネルギーに変える働きを担っています。ビタミンB群をしっかりと補給できなくなると疲れやすくなったり、抵抗力が落ちたりして病気にかかりやすくなります。ビタミンCも同様に健康面に影響を与えます。不足すると免疫力の低下を招いて体調を崩す原因になります。また、ストレスを緩和する働きもあるので不足すると寝つきが悪くなったり、イライラしたり自律神経のバランスが狂います。それによって神経疲労に悩まされて、身体の調子も狂います。
美容面
ビタミンB群は代謝に影響を与える栄養素ですので、不足すると古い細胞がずっととどまり新しい肌が生まれてきにくくなります。肌のツヤやハリが失われて、肌がくすんだようになります。ビタミンCは抗酸化作用がありますので細胞の老化現象を食い止める作用があります。しかし、加熱処理してビタミンCが失われると、この抗酸化作用の効果も低下して、活性酸素が増えだして老化現象が進行します。
また、青汁に含まれている酵素にSOD酵素があります。SOD酵素は細胞を傷つける活性酸素を除去してターンオーバーを整えるので、シミ、そばかす、ニキビなどの肌トラブルを回避できます。しかし、加熱して失われると、強力な抗酸化作用の効果が低くなります。
青汁を加熱処理したからといってすべての栄養素がなくなるわけではありません。脂溶性ビタミンやミネラル、食物繊維は失われることなく栄養補給できます。青汁を飲めば健康や美容に良いことに変わりありませんが、野菜本来の栄養素を丸々摂取しようとすれば非加熱処理製法の青汁がおススメです。加熱製法の青汁と比べて非加熱製法の青汁は価格が少し高くなる傾向にありますが、身体のために栄養素の濃さで青汁を選んでみるのも良いのではないでしょうか。