桑の葉青汁の効果と最適な飲み方

桑の葉の青汁があるのをご存知でしょうか?青汁といえばケールや大麦若葉、明日葉が原料のものが主流ですが、近年桑の葉が健康に及ぼす効果が再確認されて注目を集めています。血糖値が気になる方、ダイエットをしたいと考えている方には特におススメです。しかし、他の青汁とは違って、桑の葉の効果を発揮させるには決まった飲み方があります。この記事では桑の葉の効果を説明するのと同時に、その効果を最大限発揮する飲み方を紹介していきます。

桑の葉に含まれる1-デオキシノジリマイシンの効果

血糖値の上昇を抑える効果が高い

桑の葉が注目されるようになった大きな特徴が血糖値の上昇を抑える効果です。現在桑の葉にのみ確認されている「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」という成分はブドウ糖の吸収をセーブすることで血糖値の急激な上昇を抑えます。糖尿病や動脈硬化、脳卒中などへの有効性は大きく、生活習慣病の予防・改善に役立ちます。

ダイエットに効果あり

ブドウ糖の吸収を抑制する作用があるので余分なカロリーを摂ることがありません。内臓脂肪がつかないようにする効果もあることから筋肉などの必要な肉を落とさず健康的なダイエットが実現できます。食事を厳しく制限するダイエットはリバウンドがあったり、栄養不足で身体を壊したりする危険性があります。しかし、桑の葉青汁を飲めば健康的に痩せやすい身体になれます。

効果を発揮させるベストなタイミングは食前

桑の葉の青汁で血糖値の上昇を抑えたり、ダイエット効果を高めたりするためには食前に1-デオキシノジリマイシンを飲むことが必要です。1-デオキシノジリマイシンを食事の前に摂取しておけば、入ってきたものを身体が吸収する前に糖分をブロックしてくれます。飲むタイミングは食中でも構いませんが、一番効果を発揮するのは食事の15分前です。

桑の葉に含まれるギャバの効果で生活習慣病を予防・改善

1-デオキシノジリマイシンの生活習慣病やダイエットへの有効性を説明しましたが、桑の葉にはその効果をさらにアップさせる成分「ギャバ」が含まれているのも特徴です。ギャバはアミノ酸の一種で、ストレスを緩和する抑制性神経伝達物質です。ストレスが多い現代社会において大切な成分ですが、桑の葉の青汁を飲むことで毎日身体に取り入れることができます。ギャバの主な効果は以下の通りです。

  • 精神を落ち着かせる
  • 睡眠の質を高める
  • 血圧を下げる
  • 中性脂肪・コレステロールの抑制
  • 腎臓、肝臓の働きを促す

ギャバはストレスに対して備えるアイテムとしてチョコが売られていますが、生活に上手に取り入れることで興奮状態を抑えることができリラックス効果を生み出します。精神系に作用する成分なので、更年期障害やうつなどの精神的な病気に有効で、興奮して寝つきが悪くなる不眠症への対策にも有効です。ストレスは血圧を上げる作用がありますが、リラックス効果を得ることで血圧を下げ高血圧や動脈硬化の予防になります。
ギャバは中性脂肪やコレステロールを抑制する効果があることから、1-デオキシノジリマイシンの血糖値を下げたり、ブドウ糖の吸収を抑えたりする効果と合わせてダブルで生活習慣病に効果を発揮します。

桑の葉青汁の注意点

桑の葉青汁の特徴を見て生活習慣病への効果が期待できると説明しましたが、野菜の栄養素を摂取する目的で飲むにはおススメできません。なぜなら、青汁の三大原料であるケール・大麦若葉・明日葉と桑の葉の栄養素をそれぞれ比較すると優位になる部分は少なく、青汁として野菜の栄養素を効率的に摂取することには向きません。三大原料は栄養素の含まれ方に違いはあるものの、ビタミンやミネラルが総じて豊富に含まれています。一方、桑の葉はカルシウムや鉄分は多く含まれていますが、ビタミンの含有量はあまり多くありません。

桑の葉青汁に含まれる1-デオキシノジリマイシンやギャバの効果を引き出しつつ上手に青汁を飲むには、桑の葉だけの青汁を飲むよりもケールや大麦若葉などの栄養価の高い原料がブレンドされている青汁を選んで飲むと効果的です。野菜の高い栄養素を補給しながら、生活習慣病の予防・改善、ストレス対策をまとめてしたいと考えている方は桑の葉青汁を試してみてはいかがでしょうか。