野菜不足を気にして青汁を毎日習慣に飲んでいる方が増えてきました。青汁は健康飲料ですので、1年を通していつでも飲むことができる点でも人気を博している理由といえます。
寒い季節になるとホットの飲み物は身体を温めてくれるので、青汁もホットでと考えている方も少なくないと思います。しかし、青汁はホットに適さないといわれます。この記事ではなぜホットが適さないのか、また冷たくない青汁を飲む方法はないのかを説明していきます。
青汁がホットに適さないのは成分が失われるから
青汁に含まれる熱に弱い栄養素には、ビタミンCやビタミンB1、パントテン酸、ビオチンがあります。これらの成分は青汁には豊富に含まれていますが、お湯を注ぐと大半が破壊され身体に吸収できなくなります。栄養補給のために飲む青汁のメリットを活かしきれなくなるため適しません。
ただし、青汁の栄養素すべてが失われるかというとそうでは決してなく、ミネラルや食物繊維、カロテンといった熱に強い成分は身体に吸収されていきます。たとえホット青汁を飲んでも食物繊維の効果によって便秘が解消することは考えられます。
冷たい青汁だけがベストな飲み方とは限らない
青汁をホットにすると一部の成分が失われると紹介しました。そこで冷たい青汁さえ飲んでいれば健康的に野菜成分を吸収できるのかというと一概にそうともいえません。
例えば、寒い冬場に青汁を冷たい水に溶かして飲むと胃腸に大きな負担を与えてしまい、消化器の吸収率を低下させる原因になります。せっかく青汁の成分をしっかり摂ろうと飲んでも、十分に身体が成分を吸収できないということです。冷たい青汁もまた常にベストな飲み方とは限りません。
そこでおススメしたい飲み方があるので紹介していきます。お湯を注ぐとビタミンなどの栄養素は損失すると説明しましたが、温度に注意すれば冷たい青汁でなくてもよくなります。その温度はズバリ40度程度。赤ちゃんにミルクを与えるときに目安とする温度です。なぜその温度かというと、酵素は50度以上になると栄養素が失われだします。50度に達しない程度の温度なら栄養素の損失を最小限に抑えた状態で青汁を飲むことができます。
もし、40度程度で飲むことができれば失われる栄養素を最小限に抑えつつ身体への負担も小さく抑えることができるので、冷え性などで特に冷たいものに抵抗があった方でも負担なく青汁を飲むことができます。
どうしてもホットがいい方
青汁の製法には「加熱処理タイプ」と「非加熱処理タイプ」の2種類があります。その特徴は、非加熱処理タイプは製造工程で熱を使っていないので、熱に弱い栄養成分もしっかりと含有されています。青汁の効果を最大限活かしたいと考えている方におススメの製法です。
一方、加熱処理タイプの青汁は、一部の成分が熱処理の工程で減少しています。ただし、製法が非加熱処理タイプよりも手軽なためにリーズナブルなものが多数存在します。そして、ホットで飲んでもよいとパッケージに書かれているものもあります。
どちらにも一長一短ありますが、どうしてもホットで飲みたいという方には加熱処理タイプの青汁を選んでみてはいかがでしょうか。