青汁は健康や美容に高い効果を発揮することは広く知られています。近年は青汁にダイエット効果があると女性を中心に人気が広がっています。また、生活習慣病対策に青汁を取り入れている方もいらっしゃいます。青汁は様々な効果があるので、飲めばダイエットや生活習慣病の対策になりますが、効果をより高めたいなら飲む正しいタイミングを知っておかないといけません。この記事ではダイエットや生活習慣病対策で青汁を飲む場合のベストタイミングについて説明していきます。
青汁は飲むタイミングで効果が変わる
青汁は緑葉野菜の栄養を豊富に含んだ健康食品ですので、様々な効果に力を発揮します。例えば、冒頭で挙げたダイエットや生活習慣病対策がありますし、免疫力を高める効果、肌荒れやシミ・そばかすを改善する美容効果、便秘解消、安眠対策など数えればキリがありません。それくらいたくさんの悩みを解決できるほどいくつもの効能をもっています。それぞれ効果を最大限発揮しようとすると青汁を飲むタイミングをしっかりと理解する必要があります。
例えば、免疫を高めたい場合や美容目的なら朝に青汁を飲むのが良いとされています。朝起きてすぐは身体がエネルギー不足になっているので、身体は栄養補給の準備ができています。もしそのタイミングで栄養価の高い青汁を飲めばすっと身体に栄養がしみていき、効率的に栄養を吸収できます。吸収された栄養は脳や内臓など細胞に行き渡るので、身体は活性化して免疫力や肌の質を高めます。
安眠対策なら睡眠の少し前に青汁を飲むのがおススメです。青汁はストレス解消や安眠に効果がある「メラトニン」という成分を含んでいます。寝る前にメラトニンを摂取すれば自然と眠気がきて、質の良い睡眠を取ることができます。
青汁は薬ではないのでパッケージに飲む時間が示されていません。しかし、目的別に青汁をいつ飲むのが最適なのかを理解して、効果を最大限出すにはそのタイミングをしっかり守って飲み続ける必要があります。
青汁を食前に飲めばダイエットに効果的
食べる順番を決めるだけで日々の食事でダイエットに影響を与えられるのをご存知ですか?その順番とは毎回の食事を「野菜」「たんぱく質」「炭水化物」の順番で食べることです。野菜を1番初めに食べることが何よりも重要で、野菜に含まれている食物繊維が糖質や脂質の吸収を抑えてくれるためです。青汁には食物繊維が豊富に含まれているので、食前に飲むことで野菜を食べたときと同じ効果が得られます。さらに、青汁の場合は水分を含んで膨張する食物繊維を食事の前に胃袋に入れるため、満腹中枢が刺激されてその後の食事の量が自然と抑えられます。
青汁を食前に飲むことで糖質や脂質の吸収が抑えられて、かつ食物繊維の効果で食べ過ぎが防げます。青汁を飲まずに食事をするのと比べて、摂取カロリーを大きく下げることができ、ダイエットの効果が期待できます。
ダイエット中は便秘になりやすい方が多いですが、青汁なら食物繊維が豊富なため便秘に悩むことなくダイエットができるでしょう。青汁とオリゴ糖の組み合わせはさらに高い便秘解消効果が期待できるといわれています。
生活習慣病を予防したいなら青汁を食前に飲む
生活習慣病を予防するには乱れた生活習慣を1つ1つ正していかなければなりませんが、急に今までの習慣を変えるのは難しいと思います。そこでおススメなのが青汁を飲む習慣です。毎日の食事の前に青汁を飲めば食生活の改善に寄与しますので、生活習慣を直す足掛かりにしてください。
青汁の効果の中でも、以下のものが生活習慣病の改善に効果があります。
- 血糖値が上がるのを抑える
- コレステロールや中性脂肪を抑える
糖尿病の予防・改善
糖尿病が起こるメカニズムを紹介します。食事を摂ると胃腸はブドウ糖を吸収し、そのブドウ糖は血液に入って血糖値を上げます。正常な方はインスリンの作用によってある程度すると普通の状態に戻りますが、インスリンの働きが悪いなどの理由で血糖値が下がらないと高い血糖値の状態が続きます。この高血糖が続いている状態を糖尿病といいます。
糖尿病を予防・改善するには血糖値が高くなるのを防ぐ必要がありますが、血糖値の上昇を防ぐ効果が青汁に期待できます。第2章の「青汁を食前に飲めばダイエットに効果的」の部分でも触れましたが、青汁は豊富な食物繊維の効果で糖質の吸収を抑える効果があります。食前に青汁を飲んでおけば糖質の吸収が抑えられるので、ブドウ糖の量が減り血糖値の上昇を抑えられます。また、糖尿病の原因には暴飲暴食がありますが、青汁を食前に飲んでおけば満腹中枢が刺激されるので食事の量も制限できます。
生活習慣が正されると体質にも変化が現われます。青汁を飲んで腸内環境が整うと栄養の吸収がスムーズに行われるので効率的に栄養を体中に届けられます。すると内臓など細胞の機能が向上します。新陳代謝のアップにもつながり、1日の消費カロリーが上がります。ブドウ糖は身体でエネルギーとして使われるので、新陳代謝がアップすることで血糖値が高くなりにくい体質に変化していきます。
青汁を食前に飲むことで糖質の吸収を抑え、糖質を消費しやすい体質に変えることで糖尿病を予防・改善します。
高血圧・動脈硬化の予防・改善
高血圧や動脈硬化も乱れた生活習慣が原因です。脂っこい食事を好んで食べて野菜を食べないなどの偏った食生活を続けていると、体中に脂質があふれます。体中に脂質が増えると血中のコレステロールや中性脂肪が増えます。脂質が多い血液はドロドロになり、流れが悪いために心臓に負担がかかります。これが高血圧を招きます。
余分なコレステロールや中性脂肪が多い血液が血管を流れていると、コレステロールや中性脂肪が血管内を傷つけたり血管にこびり付いたりします。すると動脈硬化となり、放置していると心筋梗塞や脳卒中など死に至るケースのある病気を発症します。
青汁を食前に飲むと脂質の吸収を抑えられるので、血中の余分なコレステロールや中性脂肪を抑えられます。他にも青汁に豊富に含まれている食物繊維が腸内で吸収されなかったコレステロールや中性脂肪を吸着して便と共に排出します。さらに食物繊維には体内のナトリウムの吸収を抑える効果もあるので高血圧予防に大きな効果を発揮します。
生活習慣病といっても、動脈硬化や糖尿病、高血圧など様々な症状があります。その名の通り乱れた食事や運動不足、過度なストレスなどが積み重なって発症する病気です。青汁を飲んで食生活が改善したからといって、それだけで治ったり予防できたりするものではありません。しかし、青汁を食前に飲めば脂肪や糖分の吸収を抑えて、食べ過ぎも予防できます。また、野菜の栄養が摂れて、栄養バランスが良くなることは間違いありません。食生活が乱れている方は青汁を飲んで少しずつ生活習慣全体を改善していってください。