高血圧で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。食生活や運動不足、ストレスなど原因はいくつもあって、どうしたら良いのか悩んでいる方が多くいらっしゃいます。そんな高血圧でお悩みの方はまず青汁を飲んでみてはいかがでしょうか。高血圧で悩んでいる方の多くは塩分の高い食事で、ナトリウムを摂り過ぎている傾向があります。ナトリウムは血圧を上げる要因になりますので、ナトリウムが原因で高血圧になっている場合は、ナトリウムの摂取を控えるか、青汁に含まれているカリウムを摂取してナトリウムを排出する必要があります。青汁はカリウムの摂取を効率的にできる健康食品です。この記事では青汁が与える高血圧への影響を説明していきます。
高血圧になる原因
現代は欧米化した食生活によって塩分の摂取量が増えました。その結果塩分の摂り過ぎによる高血圧の方が増えています。塩分はミネラルのナトリウムで、身体になくてはならない栄養素の1つです。厚生労働省が定めている1日の塩分摂取目標量を見ると、男性は8.0g未満、女性は7.0g未満となっています。しかし、実際はその数値よりもはるかに多い塩分を摂取している方が多く、身体に負担を与え続けています。日常的にナトリウムを摂り過ぎた生活をしていると、身体は摂り過ぎたナトリウムを薄めるために血液の量を増やします。血液量が増えるとその分だけ血圧を上げないと全身に血液を供給できたいため高血圧になります。激しい運動や過剰なストレスによって一時的に血圧が上昇することはありますが、通常は自然と元の水準まで下がってきます。しかし、塩分の摂り過ぎによる高血圧は下がることがなく、常時心臓や血管に負担を与えている状態です。高血圧は様々な病気を誘発する病気です。塩分の摂り過ぎの方は早い段階で対策を採りましょう。
高血圧に青汁が効果的な理由
高血圧に効果的な栄養素が豊富
カリウム
塩分の摂り過ぎが高血圧の原因の1つと説明しました。摂取した塩分によって身体の中のナトリウムの濃度が上がりますが、そのナトリウム濃度を下げるのに効果的なのがカリウムです。カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので、ナトリウム濃度を薄めて血圧を下げる効果があります。そして、カリウムは青汁に豊富に含まれているので、塩分の摂り過ぎによる高血圧に対して青汁が効果を発揮します。
「普段の食事で野菜の量を増やせばカリウムの摂取量を増やせるのでは」と疑問を持つ方がいらっしゃいます。確かに生野菜を上手に毎日食べればカリウムもしっかりと摂取できます。しかし、野菜に含まれるカリウムは加熱したり水で洗ったりすると失われます。普段の食事では気を使った調理をしないと摂取が難しく、厚生労働省が求めるだけの量のカリウムを摂取するのも難しいです。
普段の食事で必要な量の摂取が難しいカリウムを上手に摂取できるのが青汁です。青汁が有効な理由は生の野菜の栄養をそのまま摂取できるため、カリウムもしっかりと摂取することができます。また、青汁を飲むのはそのまま錠剤を飲むだけのものや水を入れるだけで飲めるなど簡単なものが多く、手軽にストレスなくライフスタイルに合わせて続けられるのも魅力的です。
マグネシウム
マグネシウムは筋肉の収縮や体温の調整をする働きがあります。そして、血管を拡張して血圧も調整する機能があるので、血圧を下げる効果があります。
食物繊維
食物繊維は腸内の老廃物に吸着して便と一緒に排泄する働きがあります。余分なナトリウムを老廃物と同様に絡めとって排泄するので、血液に流れ込むナトリウムやコレステロールが減少して、血圧が下がります。
カルコン
明日葉に含まれている「カルコン」というポリフェノールは強い抗酸化作用を持ち、血管内の老廃物を排出して血栓を防いだり、血管を拡張したりする働きがあるので高血圧に対して強い効果があります。
カルコンを含む明日葉の青汁は他の原料と比べてカリウムの含有量が高いので、高血圧対策に向いているといえます。高血圧の予防・改善で青汁を飲むなら明日葉の青汁がおススメです。
高血圧の原因となる中性脂肪やコレステロールを減少させる
食生活による高血圧の原因はナトリウムの過剰摂取の他に、脂質の摂り過ぎが挙げられます。余分に摂取した脂質は中性脂肪やコレステロールとなって血液にあふれ出します。血液に中性脂肪やコレステロールが溜まるとドロドロの血液になり、血管を傷つけたり血栓を作ったりします。そうすると血液が流れる部分が狭くなるので血圧が上がります。
しかし、青汁を飲むことによって中性脂肪やコレステロールを減らすことができます。
ビタミンB群が脂質代謝を促進
青汁には様々なビタミンやミネラルが含まれています。その中のビタミンB群は補給した脂質や糖質をエネルギーに変える作用があります。代謝が良くなるとカロリー消費が上がるので、脂質エネルギーとして使われます。結果として中性脂肪が減少して血液の状態が良くなります。ドロドロとした血液が解消されると、血流がスムーズになり血圧は下がります。
食物繊維が余分なコレステロールを排出する
青汁に含まれている食物繊維はコレステロールを排泄する働きがあります。食物繊維は腸内で老廃物や毒素を排泄しますが、その際コレステロールも一緒に吸着して排泄します。この働きによって余分なコレステロールの吸収が抑えられるため、血液中のコレステロール値は減少します。
また、青汁に含まれる強い抗酸化作用を持つビタミンEは、酸化して血流を妨げている過酸化脂質を分解して血流を良くする働きがあります。
青汁は薬ではない
青汁を飲むと高血圧の原因となりうるナトリウム・中性脂肪・コレステロールを減少できます。結果として高血圧の予防・改善につながります。また、非加熱で製造された青汁にはSOD酵素が含まれています。SOD酵素は強い抗酸化作用があるので、コレステロールの酸化を防ぐ作用があります。ただし、酵素は熱に弱い性質があるため酵素の作用を活かすためには、非加熱で作られた青汁を人肌程度の温度までの水や牛乳などで飲む必要があります。
青汁は高血圧に効果的な栄養素をいくつも持っているので、高血圧にお悩みの方は青汁の習慣を作ってみてはいかがでしょうか。
ただし問題は、青汁は薬ではないので即効性がなく、効果が出てくるまでに時間がかかるということです。じっくりと飲んで、青汁の効果が現れるのを待ってください。