青汁を飲むデメリットは?

青汁を飲んで免疫力が高くなった方や便秘がなくなった方、アンチエイジングに成功して肌のシミやそばかすが目立たなくなった方など青汁の効果を実感している方がたくさんいらっしゃいます。その一方で、青汁を飲んだために身体の不調を訴える方もいらっしゃいます。青汁は正しく飲めば決して身体を悪くするものではありません。この記事ではどんな方が青汁を飲んで調子を悪くするのかを説明していきます。

身体に良いはずが尿管結石になることもある

青汁の主原料はケールや大麦若葉、明日葉などですが、ほうれん草や小松菜、モロヘイヤなどシュウ酸を多量に含む野菜を使っている青汁の場合はシュウ酸の摂り過ぎとなり、尿路結石になることがあります。特に生の野菜を使っている青汁はシュウ酸が多く含まれている場合があります。青汁以外に普段から生野菜を多く食べてシュウ酸を摂るなどの例外を除けば、パッケージに書かれた分量を飲んで尿管結石になることはありません。青汁で尿管結石になるのはシュウ酸の過剰摂取が原因です。日頃から生野菜を食べるなどシュウ酸を摂る習慣がある方は、シュウ酸を含む野菜が原料に使われていないかを確認して青汁を選ぶようにしましょう。

青汁の飲み過ぎが下痢を招く

青汁に豊富に含まれている食物繊維によって便秘が改善する効果がある一方、下痢になってしまう方もいらっしゃいます。この場合も尿管結石の場合と同じく、青汁の飲み過ぎが主な原因と考えられます。
食物繊維の働きには、

  1. 不溶性食物繊維が水分を含んで便を肥大化させて排便を促す効果
  2. ジェル状になった水溶性食物繊維が善玉菌を増やして腸内環境を整える効果

があります。
しかし、青汁を飲み過ぎて食物繊維を摂取しすぎると蠕動運動が活発になりすぎて排便ペースが上がり、便が次から次に大腸を抜けていき水分が吸収される前に排泄されます。
食物繊維は腸内環境を整える効果がありますが青汁を飲み過ぎることで下痢になることもありますので注意が必要です。ただし、悪性の下痢とは違い、青汁の量を適量に戻せば下痢は収まりますので、青汁を飲んで下痢気味と感じたときは量を減らしてみてください。

ワーファリンを服用している方は効果が弱まる

青汁は血液を固める作用があるビタミンKが含まれています。健康な方はビタミンKに対して敏感になる必要はありませんが、ワーファリンという薬を服用している方は注意が必要です。ワーファリンは血をサラサラにする薬で動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの病気を未然に防ぐ目的で服用されます。しかし、血を凝固する作用があるビタミンKを摂取すると薬の効果が低下します。薬と反対の効果がありますので、ビタミンKを含む青汁を飲む場合は必ず主治医に相談したうえで飲むようにしてください。また、ビタミンKが入っていない青汁も商品としてありますので、どうしても青汁を飲みたい方はそういうものを選んで飲むことをおススメします。

カフェインを知らず知らずのうちに摂取してしまうこともある

青汁は健康だけでなく美容面にも効果があるので、女性の方も青汁を飲んでいる方が増えています。しかし、妊婦の方が青汁を飲む場合は注意してください。青汁によっては抹茶を含むことで飲みやすくした商品がありますが、抹茶に含まれているカフェインが妊婦に良くない場合があります。コーヒーを毎日2~3杯飲む方がカフェイン入りの青汁を飲むと胎児に悪影響を与えるリスクを高めます。
青汁は妊婦に必要な葉酸が含まれているので適量を守って飲んでいれば妊婦にも胎児にも良い効果が期待できますが、カフェインが含まれている青汁を飲む場合はカフェインの過剰摂取に注意するようにしてください。