ユーグレナという言葉を聞いたことはありますか?近年テレビや雑誌などのメディアでよく取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。次世代のバイオエネルギーとして注目を集める原料ですが、栄養素の高さから健康食品としても注目され始めています。緑色をした飲み物で青汁ともよく比較されるユーグレナですが、青汁と何が違うのか、どのような効果があるのかを説明していきます。
ユーグレナの特徴
ユーグレナはスーパーで野菜ジュースなどと一緒に飲料水コーナーで売られているので、野菜と思っている方がいらっしゃいます。しかし、ユーグレナの和名は「ミドリムシ」といって野菜ではなくれっきとした生物です。淡水に生息するワカメや昆布と同じ藻類ですが、動物と植物の両方の性質を持っているところが最大の特徴です。光合成をして自ら栄養素を作る植物としての能力と自分の体を動かして移動をする動物としての能力を有している珍しい生き物です。
栄養素のバリエーションが豊富
植物と動物の両方の性質を持つユーグレナは野菜・肉・魚の59種類の栄養素が豊富に含まれています。14種類のビタミン・11種類の不飽和脂肪酸・18種類のアミノ酸(内9種類が必須アミノ酸)・9種類のミネラル・その他、ユーグレナにしか含まれない栄養素である「パラミロン」など7種類の栄養素が含まれています。このパラミロンという成分は食物繊維に似た性質を持ち、高いデトックス効果を発揮します。表面に小さな穴があり、中性脂肪やコレステロールなどの有害な物質をこの穴に取り込みそのまま排出されるので、コレステロール値や糖尿病の改善などに効果を発揮します。
ここまで野菜と肉、魚が持つ栄養素を一度に幅広くまとめて補給できるのはユーグレナだけです。
細胞壁がないので栄養を吸収しやすい
野菜には細胞壁という硬い壁がありますが、人間はこの壁を分解できないため効率良く野菜の栄養素を吸収できません。しかし、ユーグレナは動物の特徴を持っていることから、野菜にある細胞壁がありません。そのためユーグレナの59種類の豊富な栄養素を障がいなくスムーズに吸収することができます。
青汁の特徴
ユーグレナは動物と植物の両方の性質を持っているので、その両方の栄養素をバランス良く補給できます。しかし、青汁と比べるとビタミンやミネラル、食物繊維の含有量は少ないです。また、青汁は長い歴史があり、その過程で様々な種類の原料や製造方法、形状が作られてきました。種類が増えることに伴って健康や美容、アレルギー予防など様々な目的を持った方が飲めるようになりました。ダイエットやむくみ対策で飲むならカルコンが含まれている「明日葉」、便秘解消や肌荒れ対策で飲むなら食物繊維が豊富な「大麦若葉」、血糖値やコレステロール値が気になり、生活習慣病を改善させたい方なら緑黄色野菜の王様といわれる「ケール」。原料以外でも酵素を補給したいなら加熱処理することなく作られた青汁を選ぶなど、青汁は自分のライフスタイルに合った商品を選ぶことができるのが特徴です。
ユーグレナと青汁の良いとこ取りをする方法
ユーグレナは野菜・肉・魚の栄養素をバランス良く、しかも細胞壁がないので効率良く補給することができます。しかし、ユーグレナはまだまだ高価であり、気軽に続けられない点が問題です。一方、青汁はビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に摂取できて、深刻化している野菜不足を解消できます。価格面はユーグレナと比べるとリーズナブルで続けやすい点があげられます。ユーグレナと青汁は薬ではないため1回飲んだだけで効果は現われず、続けて飲み続ける必要があります。
そこで、ユーグレナを週末に飲み平日は青汁を飲むなど、コストがかかるユーグレナを毎日飲むのではなく日にちを決めて飲み、残りは青汁を飲むという工夫をすることをお勧めします。こうすれば栄養バランスと吸収率が良いユーグレナと、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な青汁の良いところをそれぞれ取れます。
工夫の仕方は様々ありますが、ユーグレナと青汁の良いところを取れれば健康や美容に良い効果が現われてきますので、自分に合った飲み方を探してみてはいかがでしょうか。
最近はユーグレナ入りの青汁商品もあり、注目されています。
ユーグレナの他にも青汁と相性の良い成分にはどんなものがあるのでしょうか?こちらのサイトに詳しく載っています。