青汁の生搾りは飲みにくい?

外食ばかりで野菜不足が気になっている方は年々増えています。そのような方に人気なのが手軽に野菜を補給できる青汁です。初めは飲みやすく加工された青汁を飲んでいた方も、慣れてくると栄養価がさらに高い生搾りの青汁に移る方もいらっしゃいます。しかし、気になるのが生搾り故の飲みにくさです。栄養価が高くても飲みにくくて続かなくなれば本末転倒です。果たして生搾りの青汁は世間でいわれている通り飲みにくいのでしょうか?この記事では生搾りの青汁について説明していきます。

生搾りの青汁とは

生搾りの青汁とは緑葉野菜 を加熱処理などの加工をすることなく、そのまま搾って作った青汁のことです。イメージしやすくすると、家庭でミキサーやジューサーを準備して、その中に用意した緑葉野菜を入れて作った青汁です。家庭でも作ること自体は難しくなく、野菜も自分で選べることから味や風味を自分好みにすることができます。しかし、どうしても緑葉野菜の独特の味やにおいが気になる方が少なくありません。また、舌触りも野菜がそのままですので、ドロドロしていて飲みにくさがあります。

青汁の生搾りが飲みにくいは昔のこと

生搾りの青汁は野菜の栄養素をそのまま補給できるので、栄養価は高いですが、生野菜独特の苦みや青臭さも同様にそのまま残っていて、飲みにくいのが特徴です。以前は青汁といえばケールが使われていました。栄養価は抜群に高いですが、苦みやにおいが強いのが特徴で、青汁が飲みにくいというイメージを作った野菜です。しかし、今は青汁の原料が豊富になり、大麦若葉や明日葉など比較的味にクセがなくにおいも少ないものを使った商品がたくさんあります。
大麦若葉や明日葉を原料にした生搾り青汁なら野菜の気になるクセが少なく、おいしく飲める方も増えます。また、メーカーは原料の工夫に加え、搾っただけで商品化せずに、飲みやすくなるように味やにおいを工夫して商品化しています。
例えば、フリーズドライタイプの青汁です。原料を一度凍らせてから乾燥させるので熱をあまりかけることなく粉末化します。そのため失われる栄養素が少なく、生搾り青汁に限りなく近い状態で商品化できます。粉末にするため、におい消しに抹茶を加えたり、はちみつなどで甘味をプラスしたりすることができます。生搾り青汁は以前にはなかった工夫がなされているので、飲みやすいものへと変わっています。

栄養価を失わない生搾り製法

多くの青汁は加工時に火を使っています。加熱処理すると乾燥がスムーズに行えて、高温にすることで雑菌なども死滅するので安全性が高い青汁を作ることができます。衛生面がしっかりしていて安心できる青汁を飲みたい方は加熱処理された青汁を飲むことをおススメします。しかし、加熱処理することで実は多くの栄養素が失われています。例えば水溶性のビタミンや酵素は熱に弱い性質のものが多いため高熱で処理をすると壊れてしまいます。その失われてしまう恐れのあるビタミンや酵素の働きを説明します。

水溶性ビタミン

ビタミンB群

水溶性ビタミンのビタミンB群はたんぱく質や糖質をエネルギーに代謝するときに必要なビタミンですので、身体に摂り入れればそれだけエネルギー効率がアップして疲れにくい身体に代わります。代謝アップはターンオーバーを整えるので肌にハリやツヤを与えキレイにしますし、ダイエット効果も期待できます。また、鼻や喉の粘膜を修復する作用があるので免疫力を向上させて風邪をひきにくくする作用もあります。

ビタミンC

他にも水溶性ビタミンにはビタミンCがあります。ビタミンCは抗酸化作用・ストレス緩和・コラーゲンの生成などの作用があります。抗酸化作用とは活性酸素という老化の原因となる成分を除去する働きのことです。この作用により免疫が向上し風邪になりにくくなったり、かかっても早く治るようになったりします。ストレスに対抗する働きもあり、抗ストレスホルモンを作ってストレスから身体を守ります。忙しい現代社会では欠かせない栄養素です。ビタミンCはコラーゲンの生成になくてはならないので、女性にとっては不足しないようにしたい栄養素です。

酵素

酵素は代謝して健康を保ったり、食べたものを消化したりする働きを行っており、生活をするには必ず必要な成分です。もともと体内で生成されていますが、年齢を重ねるとともにその量は減少していきます。そこで不足する分は体外から食べ物で食物酵素を補給しなければなりません。しかし、酵素は加熱すると壊れてしまい、元には戻りません。酵素を補給するには低温の状態で身体に補給しなければなりません。
青汁で補給するためには、製造から口にするまで熱を与えず飲まなければなりません。それには生搾りで作られた青汁が最適といえます。

野菜が持つ栄養素をそのまま補給したいのであれば、加熱処理されていない青汁を飲まなければなりません。生搾りの青汁なら野菜本来の栄養素をそのまま補給できるので、野菜不足を解消するには最適です。生搾りの青汁は昔ながらの野菜の苦みや独特の風味があるものもありますが、原料が大麦若葉などクセの少ないもので作られた生搾り青汁もあります。栄養価が高い生搾り青汁に興味のある方は飲みやすい商品を探してみてください。