スポーツをしている方やダイエットをしている方ならだれでも筋肉をつけたいと思います。そこで筋肉をつけるためにプロテインを飲んで運動をしているのではないでしょうか。「筋肉にはプロテインと運動がセット」と考えがちですが、実はそれだけでは筋肉はつきません。それどころか、たんぱく質だけを摂る筋肉増強法は身体を傷める恐れがあります。身体を傷めずに、効率的に筋肉をつけたいと考えている方は是非「青汁」を飲んでください。「青汁で筋肉がつくの？」と疑問を持った方はこの記事を読んでください。青汁が筋肉作りに良い理由を説明します。
筋肉をつける近道は青汁にあり
身体の細胞はすべてたんぱく質からできています。筋肉はもちろん、皮膚や爪、髪の毛もすべて元を辿ればたんぱく質ですので、筋肉をつけるためにはたんぱく質が必要です。また、運動をして破壊された筋肉の修復に必要な栄養素もたんぱく質です。効率的に筋肉を作るにはプロテインを飲むことは理にかなっています。一方、青汁にはたんぱく質がほとんど入っていないので、筋肉を作ることはできません。では、なぜ青汁が筋肉増強に必要なのでしょうか？
それはたんぱく質だけでは筋肉がつかず、青汁に含まれている豊富なビタミンやミネラルが必要だからです。
青汁に含まれているビタミン・ミネラルが筋肉には大切
たんぱく質はいくつかのアミノ酸によって構成されています。食事によって摂取されたたんぱく質は、そのまま吸収されるのではなく1度アミノ酸に分解されます。その後身体に必要なたんぱく質に再結合しますが、たんぱく質の分解にはビタミンやミネラルが欠かせず、不足しているとたんぱく質は筋肉に変わることができません。また、ビタミンやミネラルはエネルギーの代謝にも関係していることも見逃せません。ここでは青汁に含まれているビタミンとミネラルが筋肉に与える影響について説明します。
ビタミン
ビタミンB群
ビタミンB群の主な働きは補給したたんぱく質や糖質、脂肪をエネルギーに変えることです。いくらエネルギー源である三大栄養素を補給してもビタミンB群を同時に補給しておかないとエネルギーになりません。ビタミンB不足でエネルギー産生効率が落ちた場合、生命維持にエネルギーが必要ですので、不足分は筋肉がエネルギー源として使われます。ビタミンBの摂取が足りないとプロテインでたんぱく質を摂取していても、筋肉を消費してエネルギーを捻出するため筋肉が縮小してしまう原因になります。
ビタミンB6はたんぱく質をアミノ酸に合成する働きがあります。筋肉はたんぱく質のアミノ酸で構成されているので、ビタミンB6がないと身体の組織を作るのにも大きな影響を与えます。また、ビタミンB群はそれぞれが協力して作用する特性があるので、種類の違うビタミンBを同時に摂取することで効果が上がります。青汁にはさまざまなビタミンB群が含まれているので効率的な栄養補給ができます。
ビタミンC
ビタミンCはたんぱく質の1つであるコラーゲンの生成に不可欠な栄養素です。コラーゲンは骨や軟骨、皮膚を作り出す栄養素で、骨の成分の内約23%はコラーゲンから作られています。筋肉を作る上で骨は基本ですので、ビタミンCが不足してコラーゲンが作られないと土台の骨が細くしっかりしていないので効率的に筋肉をつけることができなくなります。結果的に筋肉を作るのに非効率的になります。
なお、ビタミンB群とCは水溶性ビタミンといって、過剰に摂取した分は身体に溜まることなく排出されていきます。1日まとめて摂取すれば数日もつという性質のものではなく、毎日の摂取が必要です。青汁は毎日習慣づけて飲む健康食品ですので、ビタミン補給に最適です。
ミネラル
カルシウム
カルシウムは骨や歯を構成する主要成分です。カルシウムのイメージは「骨を作る」ことだと思いますが、もう一つ重要な役割があります。それはトロポニンというたんぱく質と結合して、筋肉の収縮に関わることです。カルシウムは骨や歯に全体の99%が使われますが、残り1%はカルシウムイオンとして脳からの情報を伝達するのに使われます。カルシウムが不足すると筋肉の痙攣が起きます。すると筋肉が疲労して筋肉の縮小を起こします。
マグネシウム
マグネシウムもカルシウムと同様に骨や歯に全体の多くが占められていて、血中には1%程度含まれています。マグネシウムは血中のカルシウムの量を調節する機能があり、脳からの情報伝達に影響を与えています。筋肉の収縮に関わっているので、マグネシウムが不足すると筋疲労が起きて筋肉の縮小が起きます。
亜鉛
亜鉛は味覚をつかさどるミネラルですが、成長ホルモンの分泌を促すミネラルでもあります。成長ホルモンは筋肉がつきやすい身体にしてくれるので、筋肉をつけるなら不足できない栄養素です。
また、亜鉛はコルチゾールという、筋肉を糖に分解する作用があるホルモンの分泌を抑制する働きがあります。コルチゾールはストレスを受けると分泌されやすくなりますが、亜鉛を摂取するとコルチゾールの分泌を抑えることができるので、効率よく筋肉をつけるには摂取しておきたい栄養素です。
なお、コルチゾールは飲酒やたばこ、カフェインの摂取などで分泌を促進させてしまいます。普段ストレス解消やリラックスのつもりでやっていることが、筋肉がつきにくい原因になっている場合があります。どうしても飲酒やたばこ、カフェイン摂取をしたい場合は亜鉛の摂取も忘れずに行いましょう。
プロテインと青汁両方飲むことで生まれる相乗効果
栄養バランスが良くなる
筋肉を効率的につけるのに青汁が有効であると説明しましたが、たんぱく質がほとんど含まれていない青汁だけでは筋肉をつけられません。そこで有効なのがプロテインと青汁の両方を飲むことです。プロテインに含まれているたんぱく質とビタミンB群、青汁に含まれている豊富なビタミンやミネラルが合わされば、栄養バランスが良くなって筋肉に良い影響を与えます。
ここでよく心配されるのが「高栄養のプロテインと青汁を同時に飲んで栄養の過剰摂取にならないのか」ということです。しかし、プロテインと青汁に含まれている栄養素で重なっているものはほとんどありませんので、心配はありません。ビタミンB群がプロテインと青汁とで重なっていますが、ビタミンB群は過剰に摂取してもすぐに排出されて身体に溜まることはありません。過剰に摂取したところで身体に悪影響を与えるようなものではありませんので、安心してプロテインと青汁を飲んでいただけます。
筋肉疲労の回復力が高まる
筋肉をつけようと激しい運動をすると筋肉は疲労して破壊されます。筋肉を修復するのにはビタミンが必要ですが、筋肉の疲労を取り除くのにはミネラルが効果的です。筋トレを効率的に行うにはミネラルを補給するかしないかで筋肉に残る疲労が大きく違ってきます。疲れにくい筋肉を作り、効率的な運動を行えるという点でも、青汁とプロテインの飲み合わせは最適といえます。
健康的に身体を作るには青汁が最適な健康食品
プロテインに含まれているたんぱく質は身体のあらゆる細胞に関わっていて欠かせない栄養素です。筋肉を作るのにも必要な栄養素で、運動選手などはプロテインなどでその摂取量を増やしています。しかし、たんぱく質を過剰に摂取しすぎると身体を壊す原因になりますし、ビタミンが不足すると病気となって運動ができなくもなります。効率さだけでなく、健康的に身体を作る観点からも青汁は最適な健康食品です。
腸内環境を整える効果
たんぱく質は身体を作る基本の栄養素ですが、過剰に摂取すると腸内で悪玉菌のエサになって増殖の原因となります。悪玉菌が増えて善玉菌が減少すると便秘になって、身体のあちこちに悪い影響を与えます。例えば、排便されず腸内で腐敗した内容物がアンモニアなどの毒素を発生させて、血液を通して全身に流れます。内臓や細胞の機能低下を招く原因になります。内臓の機能低下はそのまま身体作りにも悪影響を与えます。
また、免疫細胞の約6割が存在するといわれる腸内が乱れることは免疫力への影響も避けられません。免疫力が低下することで風邪をひきやすくなったり、花粉やぜんそくなどのアレルギー症状を発生させたりさまざまな病気の原因になります。
しかし、青汁に豊富に含まれている食物繊維を摂取することで、腸内環境を整え健康的に筋肉をつけることができます。食物繊維は排便を促す作用があるので老廃物を排出して悪玉菌が増えにくくします。腸内の浄化を行って悪玉菌が増えにくくするのと同時に、食物繊維は善玉菌のエサになって善玉菌の増殖を助けます。この作用によって腸内環境は整えられ、栄養の吸収率や免疫力が高まります。
なお、腸内環境が悪いと補給した栄養素の吸収率が低下するので、たんぱく質やビタミンBなど筋肉を作る栄養素を補給したところで、しっかりと吸収されなくなります。腸内環境の悪化は筋肉作りの根本的な部分に影響を与えることになります。
ビタミンの効果で免疫力を高める
食物繊維の作用で腸内環境を整えて免疫力を高められると説明しましたが、ビタミンでも免疫力の効果をアップできます。
青汁に含まれているビタミンAやC、Eは抗酸化作用があるので、細胞や粘膜を正常に保つ効果があり細菌やウイルスの侵入を防ぐことができます。また、抗酸化作用には血流をサラサラにする効果があるので、身体が吸収した栄養を全身に効率的に届けられるようになります。供給される栄養が増えた内臓や細胞は機能を向上でき、免疫力アップにつながります。
青汁の効果的な飲み方
青汁は求める効果によって最適な飲み方が異なりますので、それぞれに合った飲み方を選ぶのがベストです。
筋肉をつける目的の方が青汁を飲む場合は、朝に飲むのがおススメです。朝起きたすぐの身体は睡眠の間にエネルギーを消費しているので、入ってきた栄養を効率的に吸収できる状態です。このタイミングで青汁を飲むことで、青汁の成分を効果的に身体に取り入れることができます。また、プロテインも青汁と一緒に飲めば、たんぱく質とビタミンを同時に補給できるので、筋肉をつけたい方は忙しい朝でも青汁とプロテインを飲める状態に夜の間に準備しておくことをおススメします。