青汁とプロテインは両方とも栄養が豊富なことはご存知だと思います。この両方を飲めば体調不良を気にせず健康的に筋肉をつけられることは想像できます。しかし、栄養価が高い2つのものを同時に飲んでもお互いに栄養を打ち消し合ったり、栄養過多で身体によくなかったりするのでは?と心配する方がいらっしゃるのも事実です。
そこでこの記事では青汁とプロテインを両方同時に飲もうと考えている方に効果はどうなのか、身体に悪くはないのかを説明していきます。
青汁とプロテインを飲めば栄養バランスは最高
青汁とプロテインは同時に飲んでも、お互いの良さを打ち消すことも栄養過多になることもありません。両方とも栄養価が高いので問題がないのは意外かもしれませんが、健康に害はまったくありません。
むしろ、ダイエットをしたい方や筋肉量を増やしたい方におススメできる飲み合わせです。
その理由は青汁とプロテインを組み合わせて取ることで、より幅広い栄養素を取ることができるからです。
青汁に含まれている主な栄養素はビタミン群やミネラル、食物繊維で、プロテインに含まれている主な栄養素はたんぱく質とビタミンB群です。 また、青汁のビタミン群の内訳をみてもβカロテンやビタミンC、ビタミンEで、プロテインと重複する栄養素はあまり多く ありません。両方でバランスよく栄養素を補給できることがわかると思います。
さらに、青汁とプロテインは栄養バランスを補強し合うだけがよいことではありません。実はプロテインでたんぱく質だけ摂取しても期待通りに筋肉はつきません。補酵素の役割を持つビタミンやミネラルを補給しないとたんぱく質は筋肉にならないのです。青汁にはたんぱく質を筋肉にするのに必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、プロテインで筋肉作りをする場合に効果的なサポートをしてくれます。
良質な筋肉を短期間で作りたいと考えている方はプロテインだけを飲むのではなく、ビタミンやミネラルを豊富に摂れる青汁を同時に飲むことをおススメします。
プロテインを飲むとなぜいいの?
プロテインは筋肉を短期間で多く作る目的で飲む印象が強いと思いますが、ただ単に健康的な生活をする目的で飲んでいる方もいらっしゃいます。人間の身体はたんぱく質で作られているといえるくらいにたんぱく質で構成されています。たんぱく質を適切に摂取することは、健康的な身体を維持することに他なりません。
また、近年は筋肉をつけるだけでなく、ダイエットを目的にしてプロテインを飲む方も増えてきています。プロテインを飲んで筋肉をつけることによって体重が増えると考えがちですが、エネルギー消費をしない脂肪を蓄えるのとは違って、筋肉をつけることはカロリー消費につながります。筋肉をつければつけるほど体重が増えるどころか基礎代謝がアップするために太りにくい身体に変わるのです。筋肉増強以外にもダイエット目的で飲んでみるのもいいですね。
青汁を飲むとなぜいいの?
厚生労働省は1日に350gの野菜の摂取を推奨しています。ところが、この推奨量の野菜を摂取できている方はほとんどいないのが現状です。西洋化した食事で肉食が増えたり、忙しいあまり外食が増えたりして野菜の摂取量は年々減少傾向にあります。そんな現代で青汁は不足しがちな野菜を効率的に摂取するサポートとして最適な栄養食品です。野菜の栄養素を摂取できるのと同時にヘルシーなところも、カロリーを気にする方にはおススメです。栄養価がいかに高くてもカロリーが高いと躊躇してしまいますが、青汁ならカロリーを摂りすぎる心配はいりません。
青汁はプロテインの弱点も補強できる
プロテインを日常的に飲んでいる方は便秘で悩まれている方が少なくありません。たんぱく質は身体を作るのに必要な栄養素ですが、毎日たくさん補給していると腸内環境を崩す原因になります。普通たんぱく質を摂取すると胃や十二指腸で分解されて腸で吸収されますが、たんぱく質のまま腸に行ってしまうと悪玉菌のエサになって腸内は乱れて便は黒く硬いものになってしまいます。ところが、食物繊維が豊富な青汁を飲むと善玉菌が増えて腸内環境を整えてくれるので、便秘の解消、予防になります。便秘はお腹の調子が悪いだけではなく、肌荒れや大腸がんなど病気の原因となるので安易に放っておくことはできない身体の症状です。また、腸内環境が悪くなると身体が必要な栄養素を効率的に吸収できなくなるので身体の不調につながりますし、新陳代謝の低下を招きダイエット効果に影響を及ぼします。青汁はプロテインのいわば副作用を改善してくれるものといえます。
飲み過ぎには注意が必要
青汁とプロテインを同時に飲んでも栄養の過剰摂取になることはないと説明しましたが、いくら栄養がバランスよく摂取できるとは言え1日の目安量を超えての摂取は健康被害を及ぼす可能性がありますので注意が必要です。
プロテインの摂取量の目安は人ぞれぞれです。以下の数字を目安に1日に必要なたんぱく質量を計算し、そのうち食事で不足する分をプロテインで補いましょう。
・1日のたんぱく質摂取量
普通に生活している人…体重1kgあたり1g
激しい運動を行う人…体重1kgあたり2g
青汁は、製品ごとに原材料や含まれている栄養素やバランスが違うため、基本的にパッケージに記載されている製品ごとの摂取目安量を守りましょう。一度に多く摂るよりも継続して摂取することが効果を得るためには大切です。
プロテインと青汁は適量を飲んでいる分には適切な量の筋肉がつき健康を維持できますが、飲み過ぎるとダイエット効果が失われたり腸内環境を悪化させたりします。
筋肉をつけたいあまりサプリメントに頼るのではなく、あくまで普段の生活習慣を整えるように心がけましょう。そうすれば、青汁とプロテインは健康をサポートしてくれるうれしい飲み物になります。